浜松の病院で内視鏡検査を受ける際、鎮静剤の使用は診療科や対象部位を問わず基本的に可能です。静脈内投与による全身管理鎮静と、内服薬のみによる経口鎮静の2通りが選択可能です。患者背景に配慮した鎮静法の提案が求められます。
内服鎮静薬使用時でも全身管理下での実施が望ましい理由
内視鏡検査で内服鎮静薬のみを使用する場合でも、心拍数や、その他さまざまなバイタルサインの連続監視は欠かせません。内服薬の効果発現までに時間がかかることや、鎮静域まで到達する保証がないことがその主な理由となっています。
また、挿入困難時の対応スピードもリアルタイム性が求められるため、酸素マスクやアンビューバッグなど救急装置を用意しておくことが望ましいとされています。
過去にせん妄や意識障害の既往歴がある場合の鎮静法選択の留意点
過去に手術後複合性局所症候群(せん妄)を発症したことがある場合や、薬物誘発性意識障害がある場合は、内視鏡検査時に使用する鎮静薬の選択にも慎重を要した方が良いとされています。
とくに、ベンゾジアゼピン系薬剤は短時間作用型であっても相対的禁忌とされるケースが多く、担当医の経験と状況判断能力が強く求められる病歴です。